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議会リポートREPORT

R01/06/19

令和元年第2回定例会一般質問

救急現場で、救急隊員は困っている!!
 救急現場での救急救命の対応について質問


質問の背景
平均寿命が延びている。人生百歳時代と言われている。しかし、人生の最期をどう迎えるかは人間の尊厳にかかわる大事な問題である。私の母も90歳を超え、足が不自由なので施設に入っている。会えば必ず、「充分に人生を楽しんだ。思い残すことはない。早くお迎えに来てほしい」と言っている。
常日頃「延命治療をしないでほしい」と家族に言っている人がいざ倒れたら、家族はびっくりして119番に電話して救急車を呼ぶだろう。救急隊は延命措置、蘇生回復を図る。救急隊員は、消防法第2条第9項に従い、医療機関へ運ぶ義務がある。
総務省消防庁では、これからの救急処置の在り方を検討している。一部の自治体では、本人の意思を最優先しようとしている。本人・家族・医師の同意があれば、延命処置を中止するとしている。海老名市として、どう進めるのか聞きたい。

個別質問
市長
むずかしい問題である。救急活動の現場で問題の事案が発生していることは承知している。
消防長
救急車の出動は毎年増加している。65歳以上が半数以上で、75歳以上は、前年より35%増加した。蘇生処置を望まない事例が増加している。消防法では、救急活動を行い医療施設へ移送することが決められている。湘南メディカルコントロール協議会に連絡し指示を受けている。
山口
全国728の消防本部に家族から延命処置を断られたときのマニュアルあるいはガイドラインがあるかアンケートを取ったが、海老名市はどうか?
消防長
海老名市では定めていない。
山口
マニュアルを定めている消防本部が45.6%、定めていないのが、54%である。現場では困っている。実態はどうか?
消防長
事例として、高齢者施設にて心肺停止の状態になり、家族から一切の処置を断られた。応諾の書面はない。メディカルコントロールに問いあわせ、医師が中止を了解した。自宅療養の例では、大腸がんの末期で、家族から延命処置を拒否された。メディカルコントロールに問い合わせ、医師の判断で心肺蘇生の処置を中止した。
山口
東京消防庁では、年内に対応をまとめる予定である。海老名市には救急車が5台しかない。65歳以上はどんどん増えている。高齢者の延命処置に救急車が全て出動し、幼い子供が大けがをしたが、救急車が出はらって駆け付けられない事態は当然ある。国の指針を待つ前に方針を立てるべきである。
また、かかりつけ医師が問題であるが、直接連絡取れるのか?  海老名居住の医師は22%である。全国に先駆けて対応をとってほしい。
市長
海老名市だけでは無理である。救急車の対応は3市(海老名、座間、綾瀬)で行っている。また、在宅医療が問題である。医師が少なく、(1) 要介護4または5の認定を受けながら介護施設に入れない、(2) がんの末期は、自宅に戻される。市として10月をめどに準備室を作る(神奈川新聞に記事掲載)。救急医療の勉強会は当然やっていく。検討会は3市で連携して考える。
山口
全国に先駆けて、ぜひ海老名から国に働き掛けてほしい。


神奈川新聞「医療・介護費用急増『2025年問題』に新組織 海老名市」(6/19)
NHK 「相次ぐ“蘇生拒否” 救急現場で何が」
議会ビデオ録画

 


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