平成29年第3回(9月)定例会
議会リポート
〜リニューアルオープン二年目の中央図書館〜
山口良樹議員、一般質問でツタヤ図書館の実態を質す
概要
多額の指定管理料によって開発作成された海老名市立図書館のホームページが海老名市の承諾もなく、CCC(ツタヤ)が指定管理をしている多賀城市及び高梁市の市立図書館のホームページに海老名市立図書館とまったく同じデザインのものが使われている。ホームページの著作権はCCCにあったとしても基本協定書28条の3の定めに違反すると指摘。
更に図書館法第13条の2では図書館の館長職は法律的にはその職務が明記されている。
海老名市立中央図書館長はCCCのカンパニー長を兼務しており、全国の自治体に ツタヤ図書館を拡大させる責任者として開設準備に奔走している行為は図書館法第13条2に抵触しているのではないかと質した。
ビデオ録画
ビデオ録画はここ
質疑の主なポイント
1.市長より
冒頭で、市長より「図書館については指定管理者制度を成熟させていく。指定管理者の協定終了(H31年3月1日)にて、指定管理者の公募を行う」との回答があった。
2.質疑
山口議員 : 市立図書館のホームページの著作権はどこにあるのか?
教育部次長: 指定管理者にある。
山口議員: 協定書第28条第3項には、「ホームページ等は、指定期間中図書館の管理運営業務を遂行するためにのみ利用するものとし、他に権利を譲渡し、または貸与してはならない」とある。 (協定書全文はここ)
しかし、多賀城市図書館と高梁市図書館のホームページは海老名市立図書館のホームページをそっくりコピーしている。海老名市立図書館の指定管理料として16億円支払っている。おかしくないか?
海老名市立図書館ホームページ (H26/10リニューアルオープン)
多賀城市立図書館ホームページ (H27/03リニューアルオープン)
高梁市立図書館ホームページ (H29/02オープン)
教育部 : 至急調べる。
山口議員 : 海老名中央図書館の館長が他の市に出かけCCC(ツタヤ)の図書館事業拡大を行っている。中央図書館長の任務に専念しないで兼務している。図書館法第13条第2項に違反している。
また中央図書館長は今年1月13日に開かれた社会教育委員会を欠席した。7名の社会教育委員及び7名の教育長他事務局が出席し、図書館を視察するなど重要な会議であった。なぜ欠席したのか? 間近となった高梁市立図書館のオープン(2月4日)を控え図書館長は現地にて奔走していたと思われる。
大和市の「大和市文化創造拠点シリウス」を視察した。素晴らしい施設であった。
(視察リポートはここ)
シリウスにもカフェがある。しかし海老名中央図書館ではカフェに空席がない。"ツタヤ書店"が新刊本や雑誌だけでなく高級万年筆や傘を売るための販売コーナーで場所を席巻しているためである。図書館は商業施設ではない。すぐ近くの駅前に大型書店が2店舗もあり文具も売っている。中央図書館に販売コーナーは必要ない。
協定満了(平成31年3月)を迎えて指定管理者の一方であるTRC(叶}書館流通センター)が離脱したらどうなるか問題が大きい。海老名市の10年を見据えて海老名市立図書館はどうあるべきか考えていただきたい。
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